ホスピタリティ業界というとホテルや旅行を連想される方が多いかと思いますが、グリオン大学やレ・ロッシュ大学をご検討中の方の中には、「将来レストランやファインダイニングを経営したい!」」という方もいらっしゃいますよね。
ホスピタリティマネジメントを学ぶことと、飲食業界でのキャリアは、どのように繋がっているのでしょうか。
今回は、スイスの名門ホスピタリティ大学「グリオン大学」を卒業し、日本発ファインダイニング(高級レストラン)の上海店で活躍するSさんのお話を伺いました。

■ 進学のきっかけとインターンシップ
Q. どんなきっかけでグリオン大学への進学を考えるようになったのですか?
A. 元々は中学まで日本で過ごし、高校からカナダへ留学しました 。進路を考え始めた頃、父が飲食ビジネスに関わり始めたことがきっかけで、「大学では飲食系を学びたい」と思うようになりました。
そんな中、学校にグリオン大学の方が学校紹介に。「どうせ将来飲食をやるんだったら、世界トップクラスのスイスで学びたい」「ヨーロッパにも住んでみたい」という思いから、進学を決意しました。
Q. グリオン大学と言えば実践的なカリキュラムとインターンシップが特徴です。いかがでしたか?
A. 私の頃は、在学中に2回、それぞれ6ヶ月間のインターンシップを経験しました 。
1回目は開業して1年ほどの「アンダーズ東京」の飲食部、2回目は「ザ・リッツ・カールトン大阪」の宿泊部(ハウスキーピングとクラブラウンジ)で働きました 。
インターンシップや大学キャンパスでの実技を通して実感したのは、「ホスピタリティ業界はキラキラしている部分もあるけれど、実際は体力仕事でもある」という一面でした。
そして、表に立って輝く人の裏で働いている人たちを見て、「自分はあまり目立ちたいタイプではなく、裏方としてそういう人たちをサポートしたい」と思うようにもなりました。

■ 卒業後のキャリアとグリオンでの学びの応用
Q.大学をご卒業後はどのような道に進まれたのですか?
A. 大学を卒業後は、今も勤めるファインダイニングに入りました。来店されるお客様の約8割が海外からのゲストで、世界中からトップクラスの方々が訪れる環境です。現在は人事やマーケティングを含め、幅広くお店を支える役割を担当しています。
ここでグリオン大学で幅広く学んだビジネスの知識が活かされていると感じます。
また、大学時代の実技授業で、1週間にわたりレストランのマネージャーに立候補して取り組んだ経験も大きな糧となっています。予約状況に応じたチームのモチベーションの上げ方や、フィードバックの仕方など、当時の実践的な学びが今の仕事に役立っている部分も大きいです 。
Q.飲食業経営への興味がきっかけで進学を決められたとのことですが、調理師学校のようなところに通うことは検討されましたか?
A. 自分自身は、大学卒業後に料理学校へ行くことを検討した時期がありました。 調理技術は実際にお店に入ってから学べることもあるが、グリオンで学べるビジネス全般(人事やマーケティングなど)の幅広い知識は、キャリアの大きな『土台』になります。
また、グリオン大学の授業でも調理を体験する機会があるため、まずはグリオンでビジネスの土台をしっかりと作り、その後に現場や短期コースで料理を学ぶというルートもおすすめかもしれません。
■ おわりに
ホスピタリティの最前線で求められるのは、語学力やサービス精神だけでなく、ビジネスを多角的に捉え、チームをサポートするマネジメント力です。
Sさんのように、スイスでの学びを糧に世界を相手に活躍する道も広がっています。
ファイン・ダイニングのマネージャーになりたい、飲食業で起業したいと考える皆さまの進路選択の参考になれば幸いです。
